WORKERS2024FW展示会へ行ってきました

昨日はお休みを頂戴して、WORKERS展示会と、DOG&CO展示会へ行ってきました。

DOG&COは全ての着用画像を撮ってきましたが、WEB上での公開は禁止なので、気になるお客様は是非、店頭にてチェックをお願いいたします。

WORKERSにつきましては、数量限定、次回はやらないものから取り急ぎご紹介しておきます。

10月納期 M65 Trousers Cotton Nylon Sateen,OD(fade) 24,000+tax

M-65のヴィンテージを解体してトレースした、まんま再現モノ。100本限定です。

ご予約承りますが、2024FW全体のオーダーが上位にいかないと、この品番のオーダーが通らないという当店が越えなければならないハードルがございます(怖)

工場が作りたがらない6ポケット=超大変、手間がかかる。どんだけ大変かは以下の通り。

以下カタログより引用

久しぶり、かつもしかしたら最後かもしれない6ポケット。とにかく手間のかかるパンツなので工場さんも本当に作りたがらない!今回、私の高度な交渉により 100本だけ作ってもらえる運びになりました。縫い方としてはチノパンと似ています。そこに追加して

・脇のカーゴポケット+フラップ・フロントのフラップ・後ろのフラップ・ベルトの調整金具・裾の紐+穴・膝のタックと仕様が増える。

さらに縫う順番も普通と違い、パンツの左右それぞれ・前を作る(ポケットのフラップはつけない)/後ろを作る/脇を縫う/カーゴポケット+フラップ+前身頃のフラップをつける。この脇ポケットや前身頃フラップをつける段階では、前・後ろのポケットは出来上がっています。ということは、つける部分の裏側、見えない部分に袋布がある。それを跳ね上げて、かわしながら脇ポケットやフラップをつけなくてはいけません。「なんだ、どかすだけだろう」と思われるかもしれませんが、これが結構難しい。当然、ポケットが増える分、使う生地も増えるのがさらに値段が上がる理由。

パターンはコントラクトNoに 67と入った個体を解体してそのままトレース。素材はコットン/ナイロンを混ぜて糸にした「混紡糸」で織ったバックサテン。色は若干薄いODで、今季、上着のM-65とはベースは同じでも色トーンが違います。仕様はオリジナルから「ウェスト・股下の紐」「カーゴポケットの紐」「ウェスト裏のボタン」

「ウェスト裏のポケット」は無くしました。さすがに、全部そのままやると、ただでさえ高すぎるパンツがもっと高くなってしまうので。

最近、解体トレースシリーズをやっているのは、今、もう一度 WORKERS の「基本」を学びなおしたかったからです。ミリタリーウェアを作るなら、一度は完全トレースして、古着そのままのフォルムや縫い方をつかみたい。そのうえで、「もう少しここがこうだったら」と変えていきたい。それと、恐ろしいですがもう少しすると日本でこういった手の込んだ製品は出来ない、もしくは出来ても高すぎてWORKERSで企画・製造することは現実的に難しくなるかもしれません。最近「勉強半分、思い出作り半分」と冗説で言ってますが、半分本気です。

と、難しいことを書いてきましたが、軍パンに後付けパーカにGジャン。軍パンにあえて白シャツ+ジャケット。そんなコーディネートを楽しみたいと思います。

すでにこちらの商品はご希望いただいておりますので、、、ハードルを越えて確保したい!そんな事情もございますので、こちらの商品に限らず、どの商品でも結構ですから、ご予約いただけますと正直助かります(願)

丈はほとんどの方が裾上げしなくて良いように短め設定。サイズ感普通。M-65ジャケットとは色味の違うコットンナイロンサテン。

私は旧作を釣りの時に愛用していますが、乱暴に扱っても当たり前に長持ち。良い具合にやつれております。

この機会に是非どうぞ。

11月納期 M-65 Field Jacket ¥60,000+tax

こちらも今回が最初で最後。舘野氏曰くの思い出品番です。

エポレットと中のボタン以外は実物トレースの再現M-65という意味で最初で最後。

袖の作りがやっぱり目を惹く印象でした。こちらも道具として確実に役立つジャケットでおすすめです。

もう何着もお持ちになっておられるかと思いますが、、、オリジナルそのままバージョンはお持ちでない方、ひょっとしてまだ一着もお持ちでない方は、やっぱりこれも今後日本で作るのは難しくなってくる仕様とのこと。是非この機会にご検討ください。

以下WORKERSカタログより抜粋

今回で最初で最後。オリジナルほぼそのままに作ったM-65 フィールドジャケット。

オリジナルの裏地がグレー、通称「セカンドモデル」などと言われている個体を解体。パターンをトレースし、縫い方も極力オリジナルに近づけました。オリジナルからの変更点はライナーを取り付ける中についたボタンを無しに。肩のエポレットも個人的に好きでないので外しました。

オリジナル解体で一番難しかったのが袖口部分。パターンのしつこいまでの書き込みを見てください。

袖口に三角マチがつくのが特徴。別布でつけたマチ。これがゆとりであり、ベルクロでたためば袖口はしっかりフィットする。もう少し簡単に作れるだろうに、とにかく凝っている。マチを別布で切り替えたのはたたんだ時に綺麗に収めたかったからでしょう。

表地がかなり分厚いので、そのままではおさまらない。縫い方はいわゆる「ミリタリー独特のめちゃくちゃ縫い」。先に表・裏の袖を作り最後にぐるっと裏から叩きつけている。裏が少し大き目に作られていて、寸法が合わない時は「折っちゃえ」とタックをつまんでいます。これで道具としてはOK。でも、私が頼んでいる工場さんはそうはいかない。普段から「綺麗に縫ってなんぽ」で生きてきたので、このめちゃくちゃ仕様でもきっちり印をつけて、綺麗に折って仕上げています。

こういう仕様ももういつまで作れるかわからないので、最後の思い出作りです。素材、表地はオリジナルを参考に、コットン・ナイロン混紡のバックサテン。ベンタイルもやりたいのですが・・・できるか未定です。(3か月経ってもできてない)

現物はグレーのコットン生地。我ながらよくぞ似た生地が見つかった。フードと袖口マチはグレーでなく、表地に近いオリーブ色も使われています。

う〜ん、手間!フードと身頃のつなぎ部分は伸縮性のある別布。フードが突っ張らないためでしょう。

このためだけに、いつもTシャツやスウェット頼んでいる工場さんから生地を取り寄せました。フードの作り自体も凝っていて、「後ろだれ」があります。

パターンは、袖底にマチは無い袖型。でもバラなさいと私は形を完全には取れません。背面のアクションプリーツがまた難しく、深さがかなりある。

パターン作り、ポケットと身頃の袖ぐり以外は解体せずともかなり精密に形が取れます。難しいのが袖と、アクションプリーツ周り。プリーツがある分、身頃の袖ぐりが非常に取りづらいのです。

この数年、WORKERS のこれからの20年のため、基本に立ち返り解体・パターン研究と縫い方の確認を繰り返してきました。20年前から、同じような事をしてきましたが、当時と今で、自分の知識も経験値も違う。工場さんも、今なら私の意図を汲んで精密に製品を作ってくれる状況にあります。これは一朝ータには出来ず、10年以上、物を一緒に作って、納品してもらって、そして当然、きちっとお支払いするから出来てきたお互いの信頼から成り立っています。

ここで、モチーフにする服の形、仕様をもう一度しっかり勉強する。いわゆる「型」を一つ自分の中に確立するわけです。そのうえで、これからは「ここはこう変えてみよう」とか、自分なりのアレンジ・工夫が始まります。ただ、服に正解はあるようで無い。もしかすると、初期のちょっと危ういものつくりしていたWORKERSのほうが好きだったと言われるかもしれません。

縫製工場もどんどん廃業してしまって、作れるものが益々狭まってまいりました。じゃあって言って、志を持ってやる気満々の方が今から起業したところで、それこそ、一朝一夕でできるものではないんですよね。

消えゆくものっていうのは、要するに時代遅れと言ってしまえばそれまでなんですが、Spiralはやっぱり、そういうモノが好き。ジタバタしながら、これからもご提案していきたいと思います。

サイズ感はギャロの着用画像をご参考に。

168cm 68キロ Mサイズを着用。サイズ展開はM,Lのみとなります。

10月納品 L-2 Mod Series 50,000円+Tax

Mサイズでバスト58cm程度、着丈65cm程度 サイズ展開はS,M,L,XLです。

ギャロが着ているのがMサイズ。

こちらはご予約、お問い合わせ多めの商品。

AirforceBlueについては、リブが見頃と同色のネイビーバージョンもあります。

これはもう、気軽に着られるアウター1等賞ですよね。ご予約お待ちしております。

とりあえずの取り急ぎ3点ご紹介致しましたが、他にもたくさん撮ってきましたので、また別の記事でご紹介致します。

WORKERS24FW商品の確実なご予約は3月10日(土)です。リリースより3ヶ月以上前でしたら、10日を過ぎてもご予約可能な場合がございますが、数量限定商品や、人気商品など、生地がなくなって完売となることもございますので、お早めのご予約をおすすめ致します!

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