MOONCASTLE カシミアセーターのあれこれ。その1【糸の話】

MOONCASTLEカシミアセーター受注会開催中のSpiralです。

不安定なお天気の中、本日もご来店いただきましたみなさまありがとうございました!

今週末は台風が来そうで、生憎のお天気となりそうです。21日(日)まで開催しておりますので、無理せずご来場くださいね。

今回の受注会に向けて、MOONCASTLEのカシミアセーターとはどんなものなのかをスタッフの森山さんに伺いましたので、ご紹介していきたいと思います。

◯糸の説明(東洋紡糸の糸)
ローカル色豊かな原種のカシミヤ山羊をベースに紡績したSAPNAA(サプナー)という名前の糸を使っています。ちなみに、ヒンディー語で「夢」という意味を持っています。原産地はモンゴルです。
カシミヤは、その昔から牧民によって現地に生息しているカシミヤ山羊と、新しい品種を交配することから品種の改良が行なわれ、良質の毛を採集する取り組みが積極的に行われてきました。
その一方、今でも原種のカシミヤ山羊は存在しています。原種から採取される原料の大きな特徴は、バルキー性を持つ事です。通常のカシミヤ山羊の繊維繊度は、平均15.5マイクロンですが、この原種の原料は、16.8マイクロンと通常のものと比べて若干太くなっています。カシミヤは一般的なファインウールに比べて、繊維表面形状がもともと大きく異なるため、原種の山羊でも、カシミヤ特有の滑らかさや、肌触り、触れたときの幸福感を持ち合わせています。東洋紡糸では原種の素材が持つ特性を活かすために、最適な番手を設定し、より豊かな膨らみを持つ糸、SAPNAAを開発する事ができました。カシミヤ特有のソフトさ、滑らかさにバルキー性を加味した、よりカジュアルで、遊び心を持つ糸となっています。

MOONCATSLE 森山さん資料より引用

バルキー性とは”ふんわりした感じ”のこと。

一般的なイメージのカシミアセーターよりも大人しくなりすぎない雰囲気があるな~と思ったのは原種の素材が持つ特性も影響しているのですね。

カシミア山羊は内モンゴルのめちゃくちゃ寒い地域で育てられ、春頃になると産毛を梳きとります。

長く伸びた体毛ではなくて、その内側に生える産毛だけを使用するので、一頭で200グラム程度しか取れないんだそうです。一着分のセーター作るためには4頭以上のカシミヤ山羊の産毛が必要で、しかもこの産毛、年に一度しか採取できません。春を過ぎると自然に抜けてしまうんだそうです。一方、羊は年に4度、一度に5キロ以上は採取できるそうですから、カシミアの100倍。

カシミア100%ってすごー。貴重ー。

そんな上質なカシミアヤギの産毛100%を使用したMOONCASTLEのセーター。ぜひ触りに来てください。幸福感、実感していただけると思います。

次回は編みの話を書きますね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました